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Ark ~自由の方舟~

個人サークル・ArkRiotのブログ。サークル/日常のことまで何でもござれ

ゲームレビュー「八月の化け物たち 1/6の奇妙な真夏」 


へい(°д°)ノ


長野では此処数日で結構な量の雪が降り、見事な銀世界に包まれ、寒さもより厳しくなってきましたが、同人界隈冬コミへの追い込みで逆に熱を帯びている状況



そんな中、自分はのんびりとゲームプレイ+レビューを行います


作品名=八月の化け物たち 1/6の奇妙な真夏/サークル名=StudioGear/ジャンル=化け物バトルアクション


主人公=静葉佑一郎が住む穏ヶ嶺村では不可解な失踪事件が多発し、それを知った佑一郎は持ち前の行動力+正義感で調査に乗り出す

知人の助言を頼りに森の奥にある洞窟に訪れた佑一郎は奇妙な化物に遭遇し、人智を超えた戦いに身を投じる

ヒロイン=地球外生命体/生首/外見=女/性別=なし/名前=イヒコ

ヒロインが生首で地球外生命体とか凄い発想を持っているなと思わず感心してしまったよ

こういう発想は素直に凄いと思うし、見習いたいと思うな

イヒコは太古の昔に地球に飛来し、追跡者から逃げる為に身体をバラバラにし、知能を持つ〝心臓の欠片〟の中で王たる存在/作中で語られるだけでも数十億年は生きている規格外の化け物で、曰く、惑星単位で破壊可能なブロリーも真っ青の戦闘力

イヒコは「恐怖」を持たず、強い信念を持つ佑一郎に興味を抱き、利害の一致により契約する

二人を中心に巻き起こる化け物VS化け物の爽快バトルノベルがこのシリーズ

基本が一人称で進み、視点が複数の人物で常に動き回るが、切り替わる際は場面が暗転するので誰の視点か、分からなくなることはない


佑一郎は十年近く前の事件で右腕を失った隻腕で、イヒコが一時的に融合することで右腕+超人レベルの戦闘力を発揮する

また人の寿命が見える特異な能力+前述した恐怖を感じない二つの特殊能力を持つ

今回は第壱話から肆話までをプレイした

各話毎にヒロイン登場/しかも佑一郎に好意を抱くが、当の本人は全く気づいていない様子=安定の主人公補正


壱話は世界観や佑一郎の正義感などに焦点が当てられ、プレイ時間も短い


弐話では、佑一郎と同じ、〝心臓の欠片〟と契約し、猟奇殺人を行う元天才高校サッカープレイヤー=第二のヒロイン/雛鍵円+化け物=ラファエロとの戦いを描く

雛鍵円=スポーツ少女/薄幸/活発/ツン気の強いツンデレ/非処女


弐話から正義とは何ぞや――というテーマ性が描かれ、続きでもそれが特に強く描かれている


参話では夜になると豹変する盲目の少女/第三のヒロイン=御歌川夜子を救うべく、〝心臓の欠片〟である喋る狼と協力する

御歌川夜子=盲目少女/薄幸/おませさん/幼女←重要


肆話では恒例の様に新たな〝心臓の欠片〟が登場し、それとは別に新たな敵が登場し、戦いは更に過酷さを増していく

全部合わせてプレイ時間は10時間前後――中々のボリューム

シナリオ自体はかなり深くまで作り込んだ印象を受けた

伏線の回収は各話毎にしっかりと回収しつつ、次回への伏線も残す所は残す



回数を重ねるごとにヒロイン+〝心臓の欠片〟が増え、最初は敵対関係にあり、最終的に佑一郎の性格に惚れこみ、仲間になる

ギャグ+コメディ/下ネタ+放送NGワードなどが多く盛り込まれている反面、各話にはシリアスなテーマが組み込まれて、締める所でしっかりと締めている

バトルシーン規格外な化け物が仲間なだけあってやっていることがえらく派手だが、どうも緊迫感に欠ける

イヒコとの融合する際は制限時間があり、それを越えると脳に負荷が掛かり、最悪死に至ると説明され、作中でも時間切れでピンチに陥るのだが、何度か時間制限を無視した上に、結局大事に至らず、設定を活かしきれていない印象を受けた

敵の大半が仲間になり、仲間にならない敵は溢れだす小物臭が半端なく、緊迫感に欠ける原因かと思ったり

また、参話以降は腹/心臓を貫かれる致命傷を負うが、イヒコ達と融合すれば問題ない、と些かご都合主義な面もある


登場人物は個性豊かで、筋肉質+髭を生やしたオカマ/着物+ミステリアスな妙齢の美女とサブキャラもメインキャラに負けない個性を持ち、表情差分も豊富

しかし、一枚絵の数が少なく、主人公よりもヒロインが優遇されている


参話までは使っているソフトの関係か、音量調節などが一切出来ない

しかし、肆話からソフトを変えたようで、システム面はしっかりと改善された



単純なバトルモノではなく、各話に登場するヒロインは何かしらの問題を抱えていて、佑一郎と関わり、それを乗り越えていく成長物語の側面も持つ

佑一郎自体は揺るぎない信念を持ち、何者にも屈せず、地球外生命体であるイヒコ達からの特別視される存在で、どうやら寿命が見える能力+恐怖を感じない能力以外にもなにやら秘められた力がある様子


さっき書いたが、正義の是非が作中でよく語られ、哲学レベルまでいく

佑一郎の正義感としては「困っている誰かの為に戦うことこそが正しい正義」であり、「自分の為にしか動かない者は悪」という認識で仲間の全員がそれに賛同し、行動理念にもなっている

正義に関してはもはや千差万別で人の数だけ正義がある訳で、佑一郎の正義感もなるほどと思う部分も多々あるが、作中ではどうも良い部分だけ強調されて、負の面が殆ど語られない

誰かの為は、自分の行動の正当化する常套手段であり、誰かの為に戦えば全てが許されるのかと言えば、それは違うのではと疑問が生じる

佑一郎は人が人を殺すことは絶対に駄目と言ってるが、器物破損/暴行など、割と好き勝手やっている

結果的に、誰かを救っているのだが、だからといって許されることなのだろうかと思ったり…


また、自分の正義を信じるあまり、他人の意志を否定し、自分の考えを押しつけている様な描写もあり、彼が毛嫌いしている自分勝手な行動の様にも捉えることが出来るが誰もそれに対して何も言わない

結果的にヒロインはそれで救われてはいるが、言動に矛盾を感じてしまう



肆話まででは、佑一郎が自身の正義に対して葛藤/苦悩する場面はなく、ヒロインに焦点が当てられ、佑一郎はその導き手のような立場

今後、佑一郎が自分の正義感に関して苦悩するのかもしれない



また各話の最後にはおまけとしてラジオ形式のコーナーがあり、こちらは色々とやりたい放題

伏字は当たり前にして、弐話に関してはブラックジョークが飛びまくりで本編ェ…な状態


肆話までが第一部で伍話から第二部に突入する様子


新たな敵勢力も現れ、続きが気になるし、やはりバトルモノは熱いね!!


さて、四作もあった為、終わるまでかなり時間が掛かった/この記事書くのも二時間くらい掛かった



一休憩したら別のゲームをやるかね


では今回はこの辺でノシ
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2012/12/10 Mon. 19:47 | trackback: 0 | comment: 0edit